―入学式当日 1年2組―

私「すずきりんです!おりがみとかが好きです!これからよろしくおねがいします!」

A「りんちゃん、仲良くしてね!」
私「うん!」

(これからおともだちいっぱいできるよーにがんばろっと!)

―次の日―

私「おはよー!」
A「あっ、おはよう…」
私「どーしたの?げんきない?」
A「なんでもないよ だいじょーぶ!」

(あれ?わたしのつくえ、なんかかいてある?)

『がっこうくるな。きもちわるい』
『なかよくなんてぜったいにやだね。』
『ブス!』

(えっ…だれだろう。きのうなんかしちゃったかな。)

昨日のことを思い出しても
入学式が終わったあと
教室で自己紹介をして
Aちゃんと仲良くなって
帰った。

それしかしてない。

(なんで……?)

私「え、Aちゃん、これなにかしらない?」
A「し、しらない」

(とりあえず汚いし、消そう…)

ガラガラガラガラ…

先生「みんなおはようございます!改めて1年2組の担任になりました!山川 三奈です!それじゃ、出席確認するから座って〜」

それから順に名前を呼ばれていき、私はずっとモヤモヤしながら休み時間になった

休み時間に1人の男子が声をかけてきた。

伊蘭「おまえ、つくえのみてなんもおもわねぇの?」
私「ちょっとひどいとはおもったけど…」

(味方…かな?優しいそうな人でよかった)

伊蘭「つまんな。」
私「……え?」
伊蘭「もうちょいなんかあるとおもったけど、なんもないんだ。」

(……どーゆーこと?)

―その日から、私への嫌がらせが始まった―
内容は様々。
上履きを隠されたり
外に押し出されて鍵を締められたり
黒板消しの粉を顔に向かってかけられたり
単純な暴言。

その嫌がらせは全部、1人の男子……
白石 伊蘭(しらいし いらん) によって行われた。


正直意味がわからなかった。
何故嫌がらせが始まったのか
何故私は毎日泣く羽目になったのか
何故先生に怒られても嫌がらせができるのか
何故私が狙われたのか。

…何故、一緒の保育園の子や知らない男子に「悪魔」などと呼ばれないといけないのか。