病院。


鼻を刺す消毒水の匂い。


私は小さい頃病院に来るのが嫌いでしたが、空は小さい頃から体が悪くて、よく彼をここに連れて来なければなりませんでした。


医者はさっき電話をかけてきて、空が鼻血をたくさん流したと言っていましたが、幸いにも私が駆けつけたときはもう止まっていました。


「空君は晩ご飯を食べることが少なくて、夜になっても吐き出してしまった。心配だな」看護婦は心を込めて私に言った。


以前は私が彼にご飯を食べさせたので、彼が遅くても私は必ず彼に食べさせなければなりません。そうしないと体が支えられません。


「ご迷惑をおかけしました。わかりました。ちゃんとご飯を食べさせてあげます」


「どういたしまして」


看護婦との交流を終え、病室に入ると、空はぼんやりと壁を見つめていた。