翌日、仕事が終わって病院に行った時、空がいなくなったことに気づいた。


「看護婦さん、空は…」


「知らないの?朝、空くんはお父さんに連れて行かれたのよ」


「なに?」


看護婦さんから「空のお父さん」と呼ばれるのは、廉だけだ。


廉はどうして空を持って行ったの?


まだ病気です。


私は落ち着くことができなくて、廉がただ空を連れて散歩に行くだけで、すぐに帰ってくることを望んでいます。


しかし、病床は片付けられた。


廉に電話をかけた。


「廉、空を連れ去ったのか?今どこにいるの?」


「はい、もう家にいます」


「空は?」


「先に帰ってきてから教えてあげるよ。空君は大丈夫だから、あまり心配しないで」


心配しないわけにはいかない。空は私の子供だよ。


廉はいったい何をしたいのか。