「そろそろ期末テストかぁ」
私は鈴木茉由。
そろそろ期末テストが近づいている。
正直勉強は得意じゃない。
「茉由ちゃん、勉強得意じゃなかったっけ?」
そう言ってきたのは最近よく話すようになった中田愛奈さん。
「全然得意じゃないよ。毎回死に物狂いでやってるもん」
そう絶望してた私に中田さんは思いついたように言う。
「じゃあさ、私と勉強しない?」
「え、いいの?」
「うん、もちろんだよ!私も誰かと勉強したかったんだぁ」
確か中田さんは勉強が得意だったはず。
これは嬉しい。
「ありがとう!」
「ううん、いいって。一緒に頑張ろうね」
そう話してたのが5時間ほど前。
夕食でうっかりその話をしてしまった私はそれを悔やむことになる。
「遙も一緒に勉強させてもらったらどうだ?」
そう言ったのはお父さん。
「あら、いい考えね!」
続いて言ったのはお母さん。
両親揃って何を言ってるの……。
しかも遙はこっちを向いた後笑顔で言った。
「僕も一緒にやりたいな。いいかな?」
私が両親の前で何も言えないのをわかってるみたいに言ってる。
最悪だ。
でもお母さん達の前で騒ぐわけにもいけないし。
私は、いいよとしか言えなかった。
「ってことなんだ。ごめんね」
「いいよ、全然!」
遙に話してしまってこうなった。
そうとしか言えない私に中田さんは明るい笑顔で許してくれた。
中田さんっていい人だな。
「じゃあ今日早速やらない?」
「私は大丈夫だけど。ちょっと遙に聞いてみるね」
正直聞きたくないけど。
今遙どこにいるかわかんないし、LINEでいいかな。
(今日勉強会するんだけど来る?)
これでよし。
するとすぐに返信が返ってきた。
(行く。後俺の友達来るから)
来るのはまだしもなんで友達連れてくるの。
はぁ、仕方ないか。
「中田さん、遙友達連れてくるみたい」
「いいよ!多い方が楽しいし!」
「本当ありがと」
そして放課後になり、図書室で勉強することになった。
「俺の友達の光輝」
遙にそう言われて出てきたのは明らかにチャラいやつだった。
「赤田光輝でーす!よろしく!」
喋り方もチャラい。
私こっちの方が嫌いだ。
「よろしくね、赤田君!」
「光輝でいいよ!」
「じゃあ光輝君、よろしく!」
中田さん、すぐ仲良くなってるし。
さすがだな。
「愛奈ちゃんと茉由ちゃん、よろー!」
うわ、名前で呼ばれた。
ここは我慢して笑顔でいるしかない。
「光輝、よろしく」
そして勉強会は始まった。
勉強会は遙が私に、中田さんが光輝に教えるという不思議なものになってしまった。
はぁ、なんでこんなことに。
「茉由、聞いてる?」
「え、あ、もう一回言ってもらえる?」
「ここは……」
私はさっきからこんな感じであんまり頭に入ってこない。
集中しろ、私。
頭をふった時、シャーペンが落ちてしまう。
「「あ」」
シャーペンを拾ってくれようとした遙と手が当たってしまう。
思わず声が出てしまう。
「ご、ごめん」
「いや、こっちこそごめん」
思わず焦ってしまう。
何焦ってるの私。
「2人とも、落ち着いて?」
焦ってた私たちを中田さんが止めてくれる。
「わ、わかった」
「べ、勉強再開しようか」
さすがに勉強中もギクシャクしていたが勉強はまあまあすることができた。
でも、私なんで焦っちゃったんだろう。
「やった、80点!」
「茉由ちゃん、すごい!」
勉強会のおかげだ!
なんとか平均点以上をとれた私は安心することができた。
「よかったな」
そう言って笑ったのは遙。
思わずドキッとする。
「あ、ありがと」
なんでドキドキしてるのかわかってしまった。
不意にみえる優しい姿に恋してしまったんだ。
大嫌いだった遙に。
私は鈴木茉由。
そろそろ期末テストが近づいている。
正直勉強は得意じゃない。
「茉由ちゃん、勉強得意じゃなかったっけ?」
そう言ってきたのは最近よく話すようになった中田愛奈さん。
「全然得意じゃないよ。毎回死に物狂いでやってるもん」
そう絶望してた私に中田さんは思いついたように言う。
「じゃあさ、私と勉強しない?」
「え、いいの?」
「うん、もちろんだよ!私も誰かと勉強したかったんだぁ」
確か中田さんは勉強が得意だったはず。
これは嬉しい。
「ありがとう!」
「ううん、いいって。一緒に頑張ろうね」
そう話してたのが5時間ほど前。
夕食でうっかりその話をしてしまった私はそれを悔やむことになる。
「遙も一緒に勉強させてもらったらどうだ?」
そう言ったのはお父さん。
「あら、いい考えね!」
続いて言ったのはお母さん。
両親揃って何を言ってるの……。
しかも遙はこっちを向いた後笑顔で言った。
「僕も一緒にやりたいな。いいかな?」
私が両親の前で何も言えないのをわかってるみたいに言ってる。
最悪だ。
でもお母さん達の前で騒ぐわけにもいけないし。
私は、いいよとしか言えなかった。
「ってことなんだ。ごめんね」
「いいよ、全然!」
遙に話してしまってこうなった。
そうとしか言えない私に中田さんは明るい笑顔で許してくれた。
中田さんっていい人だな。
「じゃあ今日早速やらない?」
「私は大丈夫だけど。ちょっと遙に聞いてみるね」
正直聞きたくないけど。
今遙どこにいるかわかんないし、LINEでいいかな。
(今日勉強会するんだけど来る?)
これでよし。
するとすぐに返信が返ってきた。
(行く。後俺の友達来るから)
来るのはまだしもなんで友達連れてくるの。
はぁ、仕方ないか。
「中田さん、遙友達連れてくるみたい」
「いいよ!多い方が楽しいし!」
「本当ありがと」
そして放課後になり、図書室で勉強することになった。
「俺の友達の光輝」
遙にそう言われて出てきたのは明らかにチャラいやつだった。
「赤田光輝でーす!よろしく!」
喋り方もチャラい。
私こっちの方が嫌いだ。
「よろしくね、赤田君!」
「光輝でいいよ!」
「じゃあ光輝君、よろしく!」
中田さん、すぐ仲良くなってるし。
さすがだな。
「愛奈ちゃんと茉由ちゃん、よろー!」
うわ、名前で呼ばれた。
ここは我慢して笑顔でいるしかない。
「光輝、よろしく」
そして勉強会は始まった。
勉強会は遙が私に、中田さんが光輝に教えるという不思議なものになってしまった。
はぁ、なんでこんなことに。
「茉由、聞いてる?」
「え、あ、もう一回言ってもらえる?」
「ここは……」
私はさっきからこんな感じであんまり頭に入ってこない。
集中しろ、私。
頭をふった時、シャーペンが落ちてしまう。
「「あ」」
シャーペンを拾ってくれようとした遙と手が当たってしまう。
思わず声が出てしまう。
「ご、ごめん」
「いや、こっちこそごめん」
思わず焦ってしまう。
何焦ってるの私。
「2人とも、落ち着いて?」
焦ってた私たちを中田さんが止めてくれる。
「わ、わかった」
「べ、勉強再開しようか」
さすがに勉強中もギクシャクしていたが勉強はまあまあすることができた。
でも、私なんで焦っちゃったんだろう。
「やった、80点!」
「茉由ちゃん、すごい!」
勉強会のおかげだ!
なんとか平均点以上をとれた私は安心することができた。
「よかったな」
そう言って笑ったのは遙。
思わずドキッとする。
「あ、ありがと」
なんでドキドキしてるのかわかってしまった。
不意にみえる優しい姿に恋してしまったんだ。
大嫌いだった遙に。