そう、嫌じゃなかったんだよ。
どんな子か分からないけど、とっても妹さんが好きなんだって伝わったし、そこにも惹かれていた部分はあった。
「私は菱川くんのことまだまだ知らないことの方が多いいし、甘党で妹さんがいるってことくらいしかわかってない…。でも、菱川くんのことを知っていきたいって…それで、振られちゃったら仕方ないけど、まだ頑張ってもいいなら、私は…頑張りたい」
また自分勝手なこと言ってるかもしれない。
でも、ちゃんと伝えるって決めたんなら、嫌われてでも伝えきらなきゃ。
そんな思いで菱川くんを見つめると、びっくりした顔をしている。



