「…ぅ、ふぅっ…」 教室に戻る前にトイレに駆け込んだ。 個室に入った途端涙が溢れ、嗚咽が漏れる。 私、最低だ…っ。 どこまで身勝手なんだろう…。 こうなるはずじゃなかったのに。 ただ、私の呼び方を変えてもらいたかっただけなのに…。 昼休みが終わった後も、泣きはらした顔で授業を受けたくなかった私は静音に「調子が悪い」とだけメッセージを送り保健室にいた。