「1人になれる場所、ここくらいしかなくてさ。先生には内緒ね?」 そう言って人差し指を口元に持っていく菱川くんの仕草が、アイドル顔負けのかっこよさで不意をつかれた。 「…っ、う、うん。もちろん」 う〜、顔熱い…さすがに今のはかっこよすぎたなぁ…。 顔をパタパタと仰いでいると、少し心配してるみたいに「大丈夫?」と聞いてきた。 「へっ!?あ、だいじょ…」 「顔赤い…どこか具合悪い?」