「ふふっ、うん。楽しみにしてる」



この近くに住んでいないのにあのお店までわざわざ来たということは、きっと甘党に違いない。



色んなところ回っていて、今日はたまたま私が働いているところに来たんだろうな。



「じゃあ、また明日ね」



「うん…!」



玄関に入り、しばらくぼーっとしていた。



あの菱川くんとこんなふうに話す日が来るなんて思ってもいなかったから、ちょっと嬉しいな。



そんな気持ちで今日を終えた。