「…………実は、ね。


雪くんと一緒に居ると、

────胸がギュッてなるというか……」


「ギュッってなるって………


そりゃあ“恋”してるからじゃない?」


「ううん。


やっぱり雪くんには好きな人がいるし、


これ以上雪くんと一緒にいると迷惑、かけちゃうかなって。」


そう言うと三人はなんとも言えない表情をした。


「ご、ごめんっ。なんか重くなっちゃったけど、大丈夫だよ?

いつまでも雪くんのことを思ってたって、進歩しないのは分かってるもん。

私だって頑張るから───!」


そう言ってニッと笑って見せた。


「あぁ~もう、可愛い~。

こっちゃんは何にも考えなくていいんだからね?

ウチらがこっちゃんのこと守るから!」


そう言って私に抱きつく日美。