高校3年生になった。

 担任は、河村颯真(そうま)。22歳の新任教師だった。
 教室に入ってくると、自己紹介をした。

 黒髪でキレイに整えており、メガネをしていて、長身ですらっとしており、スーツが似合うイケメン。
 女子はみんな一目で惚れているような目をしていた。
 男子は「ちっ」とかいいつつ、うらやましいそうだった。

 1週間が経過した頃には、年齢が近いせいか、男子だちも、河村先生に寄ってくようになっていた。
 ゲームや漫画の話で盛り上がったりしていた。
 女子たちは、その会話を聞いていたり、男子がいなくなると、先生について質問したりしていた。

 しかし、私は全く興味がなかった。
 
 適当に、クラスの子と話したり、屋上に行ったりして、暇つぶしをしいていた。