イケメン高校教師なんて嫌いだったのに・・・。

「ところで、彼女さんはいいんですか?
 まぁ、生徒だとしても、日曜日まで、生徒のことって、彼女さんはよく思わないんじゃ・・・。」
「は?俺、彼女いないし。
 まぁ、生徒にはめんどいから、いるとは言ってるけど。」

『は?昨日見たし。どういうつもり?』

「いや、昨日、腕組んで歩いてたじゃないですか?」
「え?あー、昨日見たんだ。」
「はい。たまたま、ブラブラしてたら、見かけて。キレイな人ですね。」

 先生が笑い出した。
 今まで、見たことないぐらい豪快に。涙を流しながら・・・。

 そして、少し悪い顔でニヤっとした。

『何?』