車から降りようとした私を先生が止めた。

「はい。なんですか?」
「花崎はなんで、援助交際してるんだ?」
「お金のためですよ。」

『嘘。お金なんてどうでもいい。誰かにそばにいて欲しい。いつも1人だから。親も教師も友達も上部だけ。』
 しかし、先生には言えず、嘘をついた。

「そっかぁ。じゃあ、俺がお金で買うわ。」
「は?何言ってるんですか?」
先生の発言にびっくりした。

「もちろん、教師だから、手は出さない。
 でも、夕食を摂ったり、遊んだりしよ。」
「教師がそんなこと言っていいんですか?
 バレたら終わりですよ。」
「わかってる。」
「わかってるなら、放っておいてください。」
 そう言い残し、車から降りた。