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トナカイのパーティーを、飲み食いしていつの間に寝ていたら朝が来た。




気がついて、ガバッと起きた頃には自分の部屋に戻っていた。



「……夢?」




起きようとしたら、足元に何かある。




毛布をどけると、そこにあったのは大きなベルが。




手に取ると、乾いた音がした。




「これって……」





ベルの下には、置き手紙が。




手紙を取り、めくってみるとそこには、昨日会った「アラン」から「雲の部屋で爆睡していたから、お前の部屋に俺が送ってやった」と書かれていた。





「友達になった、お礼としてベルを授ける」と書かれてあったが、実際のところはどうなんだか。




「変な奴と友達にってか、好かれちゃうのが私の悪いところっていうか……」




渋々自分自身に呆れて、言葉が出てこなかったがボーッとしているわけにもいかない。




「仕方ない。学校に早くいって、早く友達と会って、こんな出来事忘れよう」




そう思い、体を動かそうとした時だった。



クラッと目眩がして、視界が暗転。




頭が回る。




気づいた時には、フローリングに上に倒れていた。