別に「大人」の人だってプリキュアが好きな人はいるのに。




それにキティーちゃんみたいなキャラクターが好きな、おじさんだっているはずだよ?




世の中にはたくさん。




なのにどうして、私にだけ厳しい訳?





世の中って理不尽だなー。




「だいたい、あなたもう何歳だと思ってるの?もう高学年よ?子どもっぽいものを卒業しないと、いつまでたっても子供のままの精神になって、ろくな事考える「大人」にーー」





あまりにも長い説教になりそうだったので、逃げるように二階へ。




目覚まし時計をセットする。





朝7時にセットした目覚まし時計を、横に置いて、枕に頭を置き就寝。





「きっとサンタさんは、私のわがまま聞いてくれるよね?」




目を閉じて、そんな妄想に浸っていた。


ーー大きなドールハウスを貰ったら、早速遊んで、絶対に大切に使うんだから。


その妄想はすぐに、目の前の闇に溶けて夢の中へと消えていったのだけれど。



❤︎


「お母さんっ!!これどうゆう事なのっ!!」




朝目覚める私。




早速一目散に靴下の元へ駆け寄った私は、朝早くから大きな声を上げる羽目になってしまう。





「何って、見ればわかるじゃない。サンタさんがくれた「パジャマ」よ」





「そういう事じゃなくって、私が頼んだのは「大きなドールハウス」なのにどうして「パジャマ」なのっ!?」





早速一目散に走って靴下を中を確認してみると、なんということだろう。






ドールハウスでは無く、「パジャマ」が入っていたではないか。







「しかもそれ、高級な「空飛ぶパジャマ」じゃない。どこのスーパーに行っても、それ売ってないのよ?ちょうど、パジャマ買い換えよあと思ったからちょうどーー」






「良くないっ!!」




私はお母さんの言葉を遮り、ものすごい勢いで「空飛ぶパジャマ」を床に叩きつける。





「ちょっと、せっかくくれたんだからそんな扱いしないのっ!!」






「ドールハウスの代わりが「パジャマ」なんて割りに合わないよっ!!」