ーーーーー土曜日、快晴



早起きして莉子と二人で家事に勤しむ


「凛さん!シーツも洗う?」


「うん」


手分けしたお陰で、あっという間に終わったから


莉子と並んでコーヒーを飲むことにした


「あの、ね?」


「ん?」


「真澄が心配しててね」


「何を?」


「私と凛さんが付き合ってるって
まだ言ってないから・・・ヤキモキしてるみたいで」


「アンタ、信じらんない!」


「?」


「早く言いなさいよ」


「いい、の?」


「秘密にする必要あるの?」


「・・・ない、けど」


莉子は気付いていないが
変に気を使うことが多い


きっとそれは色黒と付き合っている時に
付き合いを口外するな、とか

色黒の都合の良いように扱われていたからだと思う


ほんとムカつく


「ルームシェアの時点では付き合ってなかったから
男と同居してるってことが莉子のマイナスになるかと思って同期以外への口止めはしたが
状況は変わったんだ、俺は莉子と付き合ってますって
メガホンで言いふらしても良い」


ここは男でキッチリキメれば


「凛さん、大好き」


莉子から抱きつかれるというご褒美がもらえた

その華奢な身体を抱きしめ返しながら
頭の天辺に口付ける


「なぁ、莉子」


「ん?」


「俺との付き合いを隠さなくて良いし
同棲してますってバラして良いから」


「同棲っ」


「違うのか?」


「ルームシェアかと・・・」


「付き合うまではそうだけど
もう恋人同士なんだから“同棲”だろ」


「・・・うん」


俺の腕の中から顔を上げた莉子は頬を染めていた


「・・・っ」


直ぐに照れるところも可愛いし
色々我慢してる俺からすれば反則だ


顔を上げた莉子の後頭部を捕まえて
唇を重ねる


「・・・んっ」


驚きに漏れた声に

スイッチが入った



何度も、何度もバードキスを繰り返し


油断してきたところを捕食する



「・・・ぁ、・・・んっ」


逃げようとする舌を絡め取り
莉子の甘い口を堪能する


散々翻弄して解放した時には


荒い呼吸で俺に倒れ込む莉子が可愛くて

俺のテンションは上がっていた