……できるかぁーーーっ!


な、なんですかっ、今の…!

笑顔かわっ……、


いくない!全然可愛いとか思ってない!

(と言い聞かせる)


動揺しないで、私!

(と言い聞かせる)


瞬の笑顔が成長してないからって、踊らされちゃダメ!

(と言い聞かせる)


「そ、そういう瞬は、顔色悪いねっ……」


顔を逸らしたまま、なんとか話を繋げる。

焦りまくる私の心中は……。


「わかる?昨日、あんま眠れなかったんだよ」


どうやらバレてないみたい。

ちらっと瞬を盗み見ると、やっぱり顔色がよくなくて。


「このあと山登りなのに大丈夫?」


さすがに心配になる。


「大丈夫!やばくなったら有咲におんぶしてもらうし」

「?……できるわけないじゃん」


そこだけは冷静に言葉を返す。