朝、キスして。


ただ、後ろめたさもあった。

というのも、俺には彼女よりも近い有咲という幼なじみがいたから。


そういう話を聞くと、ただの幼なじみでも女として意識してしまう。

胸のふくらみや生足……目に見える女の部分にドキッとして、申し訳なさを感じた。


本当はこのときに気づくべきだった。

女だと意識するのが有咲にだけだったことに……。


そして、あの日──中3の夏の終わり。


いつものように俺の部屋にやって来た有咲。

そこでちょっとしたハプニングがあって……俺たちはベッドに倒れ込んだ。


押し倒すみたいに俺が上で、有咲が下。


よりにもよってこの日、有咲が着ていたのがシースルー生地の服。

目のやり場に困った俺は、有咲の顔の横に手をついたままじっと見下ろした。


「瞬……?」


有咲は、どけと言わない。

どかそうともしない。

不思議そうに見つめ返してくる。


その大きな瞳に吸い込まれるように……。

俺は有咲にキスをした。