朝、キスして。


「またあの2人ー?」

「それ、ズルしたんじゃないの?くじ作ったの学級委員でしょ」

「あり得る。瞬とペアになりたくて細工したんだよ、絶対」


“きっと”じゃなくて“絶対”なのね……。

細工したのは私じゃなくて瞬なんですけど……。


というツッコミをしている暇はない!

次は私が隠れる番だ。

私の噂をしているところに出くわすなんて気まずすぎる…!


女子たちが曲がってくる前に。

隠れようとした私。


不意に影が落ちる。


────っ!


「「えっ!」」


彼女たちが驚きの声を上げた。

まるでとんでもないものを見たかのように……。


「うそっ!あれ、ハルじゃない?」

「相手だれ?」

「行こ!邪魔しちゃ悪いし」


パタパタと遠ざかる足音。


「キスしてたよね?」


という言葉を最後に、彼女たちの気配が消える。