朝、キスして。


「女子は?」

「あっ……」


私が出なきゃ。

19番の紙を握りしめて、足を一歩踏み出す。


そのとき。


「ズルはよくないよ」


瞬が私を引き止めた。


「え……?」

「18番は森下でしょ?」

「……っ」


「女子の18番はどっちなの?」

「森下です」


先生に促されて瞬が答えると、森下さんは渋々前に出た。


18番のペアが出発。

残ったのは19番のペア……私と瞬。


「最後は学級委員の2人ね。いってらっしゃい」

「いってきまーす」


満天の星空……とまではいかないけど、夜空には星が輝いていて、澄んだ空気の中ではより綺麗に映る。

そんな星空を頭上に掲げ、出発。


まあ、森に入ってしまえば関係ないんだけどね。


木々に囲まれ空は見えず。

星どころか光さえない。

手に持つ懐中電灯だけが頼りの空間に木々のざわめきと2つ分の足音が響き渡る。


なんで瞬とペアなんだろう。

めぐり合わせって怖い……。