朝、キスして。


女子用のくじ袋を持つ私は、みんなが引き終わったのを確認してから自分の分を引く。

……しかし。


あれ?……ない!


ちゃんと正しく作ったはずなのに、くじ袋にはもう1枚も入っていない。

もしかして、誰か2枚取っちゃったのかな?


「それじゃあ、1番のペアから順番に出発してください」

「1番誰ー?」

「はーい、俺!」

「えぇー……」

「なんだよ、その反応!」


そうこうしているうちに1番のペアが出発した。


どうしよう……。

引いてないの私だけだよね?

なら、誰も手を上げない番号が残った番号なはず。


「有咲。これ落ちてたよ」

「え?……あ、ありがとう」


男子用のくじ袋を持っていた瞬から手渡されたのは、番号が書かれたくじの紙。


なんだ、落ちてたのか。よかった。

番号は……19。

てことは最後だ。


「次、15番のペア」

「行ってくるね」

「いってらっしゃい。頑張って」


優雨ちゃんが出発した。