朝、キスして。


あの頃はそれが当たり前だったのに。

いま思い返せば、何やってたんだろうって思う時間。

全部無駄だったみたいにすら感じてしまう。


そんな私の言葉を受けて、瞬が視線を手元に落としたまま呟いた。


「俺は重いって感じたことないけどなぁ」


感じるもなにも、瞬に尽くしてないし。私の気持ちの重さなんてわかるはすが……。


……違う。そんなことない。


瞬が起きれないって言うから毎朝起こしに行っていた。

片づけが苦手な瞬の部屋をよく片づけてあげていた。


欲しいって言ってたゲームソフト、自分じゃ買えないからサンタさんにお願いしてプレゼントした。

でも、瞬も同じ物をサンタさんに頼んでいて。

2人で毎日ゲームして遊んだっけ。


そもそも好きな人には尽くしたいって思うようになったのは、瞬がいたから。


瞬は私がすることにいつも喜んでくれて、「ありがとう」って言ってくれた。

もっと喜んでほしい。

それが私の原動力になっていた。