朝、キスして。


「……私…、瞬は女たらしだと思ってた」


女を手玉に取ってその気にさせる大悪党、とまでは言わない。

だけど、たらしな性格でその気にさせる小悪魔、くらいには思っていた。


「は?なんだそれ」

「でもさっき優雨ちゃんから、瞬はガードが固いって聞いて」

「ガード?固めた覚えはないけど……。そう見えるなら、単純に興味がなかっただけじゃね?」


興味がない?

あんなに言い寄られてモテるのに?


それならやっぱり……優雨ちゃんの言う通りなのかな。


「それより、有咲はどうなんだよ」

「?」

「……テルのこと」


急にその名前が出てきてビックリ。

(てる)くん……私の元カレ。


「もう好きじゃないよ。私、気持ちは重いかもしれないけど、後に引きずるタイプじゃないから」

「気持ちが重いって……何したの?」

「……毎日お弁当を作ったり、欲しいって言ってた物をあげたり。時間とお金を費やして、尽くした……」