朝、キスして。


「隠したって仕方ないだろ。友達ならなおさら」


友達…?それって優雨ちゃんのこと?

友達っていうほどまだ仲良くは……。


「俺ら、幼なじみなんだよ」


ぐるぐる悩んでいる間に、瞬が明かした。


「そうなんだ!いいね、幼なじみ」

「だろ?」


だろ?じゃないよ。よくない!

幼なじみじゃなければよかったと何度思ったことか…!


とちょうどそのとき、タイミングよく瞬の名前を呼ぶ声が。


「瞬!おまえの分も取ってきてやったぞ」

「お、マジ?サンキュー」


友達に呼ばれて瞬が席を立った。

その背中を見ながら、優雨ちゃんが呟く。


「幼なじみかぁ。それなら納得」

「納得って?」

「瞬って『人たらし』って言われてるけど、有咲には他の人と態度が違うなって思ってたの」

「人たらし…?女たらしじゃなくて?」

「女たらし?瞬は女にはガードが固いって聞いたけど」


なにそれ、初めて聞いた。