朝、キスして。


森下たちにイライラしていた。

けど、それ以上に自分にイライラしていた。

彼女がいわれない噂を立てられたのは俺のせいだから。


そのときからだ、有咲に対する意識に変化があったのは。


つまり、俺の有咲への感情の始まりは“責任”だった。



それが“特別”に変わったのは、わりとすぐだった。