朝、キスして。


「ハルくんは?」

「俺も普通」

「ふふっ、ハルくんの普通と私の普通は違いそう」


くすっと笑ってしまった。


ハルくんは頭もいいから、ハルくんの普通は私にとっての「上出来!」くらい差がありそう。

「全然勉強してない」の“全然”といい勝負で簡単に信用しちゃいけない言葉だ。


「……ん?」


ふと、見上げるハルくんの視線が私をまっすぐ捉えているのに気づいた。


「なに?」


ハルくんに見つめられると、ドキッとするというか狼狽えちゃうというか。

だって……。


「何か気になることでもあんの?」

「……え?」


なんだか心を見透かされているみたいだから。


「えっと、むしろ私のセリフじゃ……」

「今朝」


あ、スルーされた。


「優雨に何か言おうとしてたけど」


今朝?優雨ちゃん……?

…………あっ。