「テスト前に勉強したくて早く来たの。瞬はギリギリに来るんじゃないかな」
「そうなんだ。私も勉強しようかと思って、いつもより早めに来た」
「そっか。……優雨ちゃん、あのさ……」
「ん?」
「、っ」
聞かなきゃ。
優雨ちゃんが瞬をどう思っているのか、ちゃんと確かめなきゃ。
そう思うのに、言葉が出ない。
「テスト頑張ろうね」
「そうだね」
今日から期末テスト。
今する話じゃないよね……。
そうやって言い訳して、私は聞きたいことを飲み込んだ。
後になればなるほど、引き伸ばせば伸ばすほど、話しにくくなるのを嫌というほどわかっているのに。
その日のテストの出来は、可もなく不可もなくだった。



