朝、キスして。


「え!?」


驚く瞬。

私はベッドに乗っかって、追いつめるように近づいた。


じりじりと距離をつめれば、瞬が後ずさりする。


「いやいや……え、ちょっと待って。有咲はいいの?」

「うん」


だけど狭いベッドに逃げるスペースなんてなくて、あっという間に追いつめた。


うん、と答えた声が淀まなくてよかった。


心の準備はできていないけれど、準備なんて必要ない。

今は満たしてくれる何かが必要なの……。


私の答えに納得したのか瞬は逃げることをやめて、私の頬にそっと手を添えた。


瞬が目を閉じたので、つられるように私も目を瞑る。


たぶん、唇が少しだけ触れたと思う。

確証はない。

もしかしたら、気のせいだったかも。


そんな触れたか触れていないかわからないくらいのタイミングで、


「ストップ!」


瞬が止めに入った。