朝、キスして。


朝になって──。


今日は休日だから、お弁当を作る必要も瞬を起こしにいく必要もない。

なのに、何かしていないと気が済まなくて。

着がえてメイクをして支度をしたあと、気がつけば瞬の部屋の前にいた。


コンコン、とノックしてから入る。

まもなく10時になろうとしているのにまだ寝ている瞬。


「瞬?」

「……ん?」

「おはよう」


ノック音に気づいたのか、声をかけたらすぐに目を覚ました。


「あれ、有咲?どうしたの?……え、今日って学校だっけ?」

「ううん、休み。暇だからなんとなく来ちゃった。まだ寝る?」

「焦ったー。……いや、ばっちり目覚めたし起きる」


そう言って上半身を起こした瞬に、私はキスをする。


“キスで起こして”

瞬に言われてから日課になった。