なにが綺麗でなにが汚いのかわからない、判別しようがない想いがたくさん溢れてくる。 教室での光景が脳裏に浮かんで、繕った自我が崩落の一途をたどる。 やだ。 やっぱむり。 「どうし────っ!」 いつも通りってなに。 もうわかんない。 やだ、ぜったいやだ。 取られたくない。 瞬を取られたくない。 優雨ちゃんに、瞬を取られたくない。 ────瞬は、わたしのだから。 私は瞬のネクタイを引っ張って、一方的にキスをした。