朝、キスして。


なにが綺麗でなにが汚いのかわからない、判別しようがない想いがたくさん溢れてくる。


教室での光景が脳裏に浮かんで、繕った自我が崩落の一途をたどる。


やだ。

やっぱむり。


「どうし────っ!」


いつも通りってなに。

もうわかんない。

やだ、ぜったいやだ。


取られたくない。

瞬を取られたくない。

優雨ちゃんに、瞬を取られたくない。



────瞬は、わたしのだから。



私は瞬のネクタイを引っ張って、一方的にキスをした。