朝、キスして。


「だけど、悩みを人に打ち明けられなくて自滅するような、弱さも持ってるから。強くもあるし弱くもあるし……普通の女の子だよ」


そう、なの……?

確かに、抱え込むタイプではありそう。

瞬が言うと説得力がある。


顔を上げると、数十メートル先に自分の家が見えてきた。


「だから、有咲のことよろしく。優雨がどう思おうと、有咲はたぶん、優雨が一緒にいてくれるだけで嬉しいだろうから」


さすがに鳥肌が立った。

一種の恐怖さえ覚える。


だって、有咲と同じことを言ってるんだもん。


付き合いたてのカップルとは思えないほど、熟年夫婦並みの理解力。

これが幼なじみ……。


2人を見ていると、たまに苦しくなる。



家の前に着いて、


「ここが私の家。送ってくれてありがとう。……一応、有咲に連絡入れておいた方がいいかな」


お言葉に甘えてしまったけれど、瞬はクラスメイトというより友達の彼氏。

今日のことを伝えないのは隠しているみたいで気が引ける。


だけど返ってきたのは……。


「明日言うからいいよ。有咲は今頃、寝る準備に入ってるだろうし」

「もう!?」