朝、キスして。


内から湧くように生まれる熱。

それが、触れた部分を通して相手に伝わっていく。

そして、同じものを相手から感じる。


うっとり甘美な熱。

言いかえるなら──愛、かな。


私の理想は、幻想的なシーンなんかじゃない。

私がずっと憧れていたのは、お互いに愛があるキス。


唇が離れて……。


「……」

「……」


紅潮するような気まずさに、おのずと視線が下がる。


うわぁ……なんか、すっごい照れる……。

こそばゆさが全身を這ってるみたい。

キスのあとって、どうすればいいの……?


ふと視線を上げると、


「っ!」


同じタイミングで瞬もちらっと見てきて……。

お互い、瞬時に逸らす。


んんーーーっ!


言葉にならない声が出そうになった。


もう一度始まった私の初恋は、甘くてとろけそう。



EP.09へつづ──


ん?……ちょっと待てよ?

そもそも、なんでこんなことになったんだっけ?