走った俺が有咲を捉えたのは、家まで来てから。 しかし、追いついた瞬間、その後ろ姿は家の中に入ってしまった。 会いに行こうと思えばいつでも会いに行ける距離。 今は、どんなに近い距離でも1分1秒が惜しい。 ひとつ呼吸を置いてから、俺はインターホンを押した。 *瞬Side End*