半ば確信のようなものがあって。 “そうだ”って言われると思った。 だけど、瞬が出したのは正反対の答えだった。 「違う」 顔が見えないから、今どんな表情をしているのかわからない。 どんな目でそう言ったのかわからない。 ……けど。 声だけは、青空を一直線に伸びる飛行機雲みたいに、鮮やかでまっすぐだった。 幼なじみとしてじゃないの…? “じゃあどういう意味?” そう訊こうと思ったけど、やめた。 『違う』 その答えに心が揺れた。 だからこそ、本当の意味を知るのが怖くて、訊けなかった。