「っていうかさ、ゆり、楓くんに本命チョコあげなかったの?」
「あげてないよ。だって、あげて雰囲気が微妙になったら嫌だもん」
そういうと、亜紀に溜息をつかれた。
「そんなんじゃ、誰かに楓くんを取られちゃうよ。」
「知ってるけど、勇気が出ないの〜!本命、渡せてたら渡してるよ」
そう、亜紀に向かって嘆くと。後から、楓の声がした。