ご飯食べて。ご飯も雅人くんが出してくれて。

「いいの?結局服も自分で買っちゃうし…」

って聞いたんだけど、

「いいの!俺は紗莉ちゃんとデートできて楽しかったんだから、気にしないの!」

と言われてしまい、結局奢って貰っちゃった。
今は私の家の前まで送ると、一緒に帰り道を歩いている。

「ねー、ねー、紗莉ちゃん。俺は今日すっごく楽しかったけど、紗莉ちゃんは楽しかった?」

「うん?楽しかったよ?服見て、お互いに選んで!ご飯も美味しかったよ?」

「本当!?じゃあこれからも連絡取れる?またお出掛け出来る?」

どうしたんだろう?耳としっぽをしゅんとさせて聞いてくる。思わず手が伸びて、わしゃわしゃしそうなのを踏みとどまって、

「うん。いいよ?」

って言うと耳がピーンと張られ、しっぽをぶんぶん振り回しながら

「やったー!」

と喜ぶので、

「ちょっと!声大きい!夜だよ!!」

って注意すると、また一気にしゅんとさせて、小さくごめんなさい。と聞こえた。