例え私が消えたとしても俺は君の隣にいると誓う

「どうした?」

「えっ、あ。いや、なんでもない」

「そうか」



冬弥くんの後ろをついていく私。


今までだったら。

冬弥くんの隣を歩いていたんだよな……。

今の私にその勇気はない。


冬弥くんも私も無言のまま校舎を出る。

縮まることのない距離。

縮めたい。

そう思うのに、いざ目の前にすると勇気が出なくなる。

お互いなにも話すことのないまま、駅前のショッピングモールに着いた。


あ……。


思わず足を止める。

そんな私に気がついたのか冬弥くんも足を止めた。

私の視線の先には、以前冬弥くんと一緒に訪れたクレープ屋さんがあった。