例え私が消えたとしても俺は君の隣にいると誓う

「西園寺くんも行くって言ってくれましたーっ」



美波ちゃんが嬉しそうな顔でこちらへ向かってくる。


4人で旅行。

今までにない感情に包まれる。

少し心配なこともあるけれど、この旅行は楽しみたい。



「優奈ちゃんの水着も楽しみですっ」

「水着かぁ。買わないとないかも」



今日の放課後、選びに行こうかな。

夏休み突入してしまうと、他にも水着を求めに来る人が多そうだから。

せっかく海に行くなら可愛い水着を着たい。

ダイエットの成果も少しずつ出てきているし……。



「美波ちゃん、今日の放課後予定ある?」

「あ……。今日は予定があって、」

「そっか。水着を一緒に見に行きたいな、と思って」



残念。

予定があるなら仕方ないよね。

まあ、水着は今日じゃなくていいか。

明日とか、美波ちゃんの予定を聞いて……。



「俺で良ければ、行く」



突然の言葉。

隣を見れば、冬弥くんが頬杖を突きながらこちらを見ていた。