例え私が消えたとしても俺は君の隣にいると誓う

放課後。

あのクレープ屋さんのお姉さんは私たちを見ると笑顔で手を振ってくれた。


……やっぱり。

夏樹先輩と姉妹だと言われたら、似ているなと思った。


ここのクレープ屋さんは私たちを繋いでくれた。

そんな素敵なお店。

私はお姉さんのクレープを再び食べることができて幸せを感じた。


クレープを注文した私たちにサービスをたくさんしてくれたお姉さん。

溢れんばかりの生クリームに、レアチーズケーキ。

おまけにポップコーン。

美味しい組み合わせかと問われたら分からないけれど、なんだか幸せな味がした。


私たちはベンチに腰掛け、クレープを食べながらいろんな話をした。



「私、昔から体型でいじめられていたけれど……。食べることが好きなのは変わらなくて、いつしか自分で料理をすることが楽しくなっていたんです」

「だから如月は社長令嬢でも、自分で弁当を作るんだな」

「もう。社長令嬢ってやめてくださいよ。私は普通の女の子です!」



そう言って冬弥くんに言い返す美波ちゃん。

笑い声が響く。