例え私が消えたとしても俺は君の隣にいると誓う

「冬弥くん!」



自販機の前。

冬弥くんが自販機から私へと目を向ける。



「優奈……」

「冬弥くんに伝えたいことがあるの」



聞いてほしい。

そういうと、冬弥くんは表情を変えた。


穏やかな表情。

それは、どういう表情なのかわからないけれど。

私が今したいことは、気持ちを伝えること。



「私は冬弥くんのことが大好きです」

「……っ、」

「自分勝手でごめんなさい。もう一度、私と付き合ってほし、」



私は最後まで言葉を言えなかった。


だって。

冬弥くんが強く私を抱きしめたから。



「優奈が自分勝手なことは分かっているよ」

「っ、」

「ずっと優奈だけを見てきたんだから」