例え私が消えたとしても俺は君の隣にいると誓う

な、なに……?


なんだか冷たい目で見られている気がする。

気のせい、かな。


……気のせいじゃない。

その証拠に。

校舎に入り、自分の下駄箱を開けてみれば、そこはゴミの山。

丸められた紙くずがあふれんばかりに詰め込まれていた。



「なに、これ……」



1枚の紙を開く。

そこに書かれていたのは。



「優奈、どうしたー?」

「えっ、あ、いや! 先に教室に行ってて!」

「一緒に行けばよくね?」

「職員室に挨拶しなきゃいけないから! 冬弥くんは先に行って!」



私が少し強い口調で言うと冬弥くんはしぶしぶ頷いてくれた。

冬弥くんが教室に向かったのを確認してから私は震える手で握っていた紙を見る。



『病原菌が冬弥くんに近づくな』