例え私が消えたとしても俺は君の隣にいると誓う

胸がじんとする。

生きることがラク。


まだその感覚を完全につかんではいない。

毎日生きていることがラクだなんて思わない。

むしろ苦しい時間が長いかもしれない。


だけど、もし。

生きることがラクになる日が訪れるなら。

私はその日を目指して生き続けようと思う。



「今の綾瀬さんなら大丈夫そうですね」

「はい」

「ただ無理はしないこと。自分と向き合う時間はこれからも続けてください」



通院してお会いできたとき、また日記を読ませてくださいね。

先生はそう言ってくれた。


日記。

先生に見て欲しい。

退院しても、頑張り続けるありのままの私の姿を見て欲しい。


1日1日を大切に。

その記録を文字に残す。



「先生。2か月間ありがとうございました。……もうしばらく、通院という形でお願いします」

「こちらこそありがとう」



こうして1週間後。

私は無事に退院した。