例え私が消えたとしても俺は君の隣にいると誓う

キス……。

してほしいよ。


冬弥くんにキスして欲しい。

それが嬉しくて。

幸せで。

そのためだったら、食事をとろうと思える。


だって。

今の私を、冬弥くんが見てくれているんだから。



「じゃあ、頑張れよ」



そう言って冬弥くんは私にキスを落とした。

今度は唇に……。

優しくて温かい。

ゆったりとした時間が流れる。

離れてしまうのが惜しい。


離れないで。

そう思うけれど。

もし、私がご飯を完食出来たら。

それを理由にしてもいいから、キスをして欲しい。


今は口実を作ることでしか、冬弥くんに素直に言えないけれど。

いつか、素直に甘えられる日が来るといいな。