例え私が消えたとしても俺は君の隣にいると誓う

「じゃあさ、完食出来たらどうして欲しい?」

「え……っ」

「ご褒美は大事だろ?」



そう言って、冬弥くんは。

私の額にキスを落とした。


い、いま。

キス、したよね?

私の勘違いじゃないよね?

勘違いじゃないのかもしれない。

そう思ったのは冬弥くんの頬が少し赤く染まっていたから。



「冬弥くん、顔赤い……」

「うるさい」



心臓の音が病室に響く。

冬弥くんの指先が私の唇に触れる。

触れただけなのに。

ドキドキが止まらない。



「完食できたら、次はここだから」



それって……。

今度は額じゃなくて。



「ちゃんとキスしてやる」

「――っ、」

「嫌か?」



私はふるふると首を横に振った。