例え私が消えたとしても俺は君の隣にいると誓う

私がみんなにお願いしたこと。

美波ちゃんには私が入院している間の授業のノートを見せてほしいと頼んだ。

だけど美波ちゃんは首を横に振って。



『私が優奈ちゃん専用ノートを作りますっ』



と、言ってくれた。

それは申し訳ないから見せてもらうだけでいいよって言ったら、美波ちゃんは笑って。



『じゃあ、早く教室に戻ってきてくださいね』



なんて、少し意地悪く笑った。



『そんなこと言われたら、早く退院するしかないじゃん』



って言い返した。

私たちの関係……。

少しずつ動いてきたのかな。


湊くんには。

絶対に元気になって病院を一緒に卒業しよう、と頼んだ。



『長い闘いになるかもね』



なんて縁起でもないことを言うから、睨んでおいた。

縁起でもない。


だけど、どんなに長い闘いになっても私は元気になりたい。

笑っていたい。

そう思うから。



『僕も頑張るよ』



と、言ってくれる湊くんの言葉は心強かった。