例え私が消えたとしても俺は君の隣にいると誓う

なんだか、本当の友達になれた気分だった。

今更かもしれないけれど、それでも。

改めて美波ちゃんのことが私は大好きだ。



「私が退院したら、クレープ食べに行こうね」

「イチゴクレープ食べたいです」

「それは期間限定だから……、」

「じゃあ、食べないとですね!」

「いや、冬季限定のだから今は販売していないよ」



どこか覚えのある会話。

あの楽しかった思い出。

それを今度は美波ちゃんと……。


ううん。

4人で、一緒に。



「優奈、遅いと思ったら……」

「2人で先に飲んでいたの?」



冬弥くんと湊くん。

美波ちゃん。

私。

4人でクレープを食べに行こうね。


私の大切な人たちのために。

私はこの病気と闘いたい。

絶対に病気に負けたくない。


だけど、ひとりでは勝つことができない。

そう思ってしまう自分がいるから。



「ねえ、お願いがあるの……」