例え私が消えたとしても俺は君の隣にいると誓う

「……もしさ。如月が見舞いに来たいって言ったらどうする?」



美波ちゃん、か。

美波ちゃんが私に会いたいと言ってくれたら。



「……話せるかわからないけど、それでもよかったら」

「分かった」



決して会いたくないとか、話したくないとかそういう感情はない。

だけど、入院や病気の話でいっぱいいっぱいの私が、まともに会話をできるとは思えない。

冬弥くんともちゃんと会話になっているか分からないのに。

それでも美波ちゃんが来たいと言うのなら、私が止める理由はない。



「明後日、また来るから。明日は検査とかいろいろあるだろ?」

「うん」

「じゃあ、明後日な」



そう言って冬弥くんはお母さんと一緒に病室を出ていった。