例え私が消えたとしても俺は君の隣にいると誓う

……冬弥くんにも。

この景色を見せてあげたかったなぁ。


昨日の夜とは全く違う景色。

そう、昨日とは全く違う……。


私は昨日、冬弥くんと……。

思い出すと顔が熱くなる。


だって。

今までずっと”幼なじみ”だった冬弥くんが、私の彼氏になったってことだもんね……。

考えるだけでドキドキする。

早く冬弥くんに会いたいな……。


ひとり舞い上がっていると、後ろから砂を踏む足音が聞えた。

思わず振り返る。

そこに立っていたのは。



「湊くん……」

「おはよう、優奈ちゃん」



Tシャツにジーンズ、その上にパーカーを羽織っている湊くんが立っていた。

湊くんの柔らかい笑顔をを見ていると、ゆったりとした気持ちになる。

心に余裕ができる。

そんな気がする。