例え私が消えたとしても俺は君の隣にいると誓う

旅行2日目。

カーテンの隙間から入る日差しの明るさに目が覚めた。


ここ、どこ……?

体を起こして部屋の中を見渡せば、隣のベッドで美波ちゃんが寝ていた。


ああ、そうか。

私は旅行に来ていたんだった。

自分の部屋じゃないから一瞬、どこにいるのか分からなかった。


ベッドから足を下ろして窓際に近づく。

美波ちゃんを起こさないように少しだけカーテンを開ける。

朝日が海を照らしている。


これは直接、海を感じたいかも……。

そうと決めたら、私は着替えを済ませ部屋を出る準備をする。

携帯と鍵があれば充分だよね。

私は美波ちゃんを起こさないよう、そっと部屋を出た。


ホテルの中はガランとしていた。

ガラン、というより静か。

まだ朝早いからなのかなぁ。

他の宿泊客とすれ違うことはなかった。


ホテルを出て海へ到着。

砂浜の上を歩く。

朝日が海に反射してとてもきれいだった。

キラキラと輝く海。

柔らかい色の日差し。

空も海も、暖かなオレンジ色に染まっていた。


穏やかな風が私の髪の毛を揺らす。

心が透き通る感じがする。