例え私が消えたとしても俺は君の隣にいると誓う

「私、病気かもしれないんだって……」

「……どんな?」

「心の病気……。摂食障害かもしれないって、」



ずっと辛かった感情を吐き出す。

最初は純粋な”好き”から始まった。

それが”食べることへのこだわり”に変わってきて。

いつしか”執着”へと変わった。


自分でも薄々気がついていた。

だけど、認めたくなくて。

認めてしまったら、冬弥くんへの気持ちが分からなくなってしまうような気がしたから……。



「病気だって誰に言われたの?」

「湊くん……」

「そっか」

「だからっ。私は冬弥くんを幸せにできないんだよ……っ」



私はずるい人間だと思う。

はっきり冬弥くんを振ることもできず、告白を受けることもできず。

ただ泣くだけしかできない。

『幸せにできない』という言葉で冬弥くんから逃げようとしている。

そんな自分が嫌になる。

もう、どうしていいのか分からない。