例え私が消えたとしても俺は君の隣にいると誓う

「とうや、くん……」

「優奈はきれいだよ。誰よりも可愛い」

「っ、」

「デートなんて、優奈と一緒にいられればそれでいいんだよ」



冬弥くんの言葉が心に染みる。


本当に?

本当にそう思ってくれているの?

本当に私なんかでいいの?



「優奈がいいんだよ……」



涙が止まらない。

次から次へと大粒の涙が頬を伝う。

涙と同時に今まで抱え込んできた感情があふれる。



「私も冬弥くんが好きっ。振り向いてほしくて、ダイエット頑張ったの……っ」

「そうだったんだ……」

「いっぱい頑張ったんだよっ、」



冬弥くんの好みの女の子になりたくて。

振り向いて欲しくて頑張った。

誰よりも努力をしてダイエットをした。

だけど、それは周りから見ると異常だったのかもしれない。

私も、異常なのかもしれない、と思うようになった。

それはこの旅行で痛感した。